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静かに週末に備えよ

28歳が送る4歳息子と1歳娘の子育て・読書・バイク(YZF-R6)・煩悩雑多ブログ

「シグマフォース シリーズ8 チンギスの陵墓 上・下」を読みました。

 

シグマフォース シリーズ8 チンギスの陵墓 上 (竹書房文庫)

シグマフォース シリーズ8 チンギスの陵墓 上 (竹書房文庫)

 

 シグマフォース シリーズ8 チンギスの陵墓 下 (竹書房文庫)

 

シグマフォースのシリーズ8作目です。

(厳密には、シリーズ0のウバールの悪魔を加えると9作目)

 

竹書房シグマフォース特設サイトを確認すると、2016年発売予定の次回作「ダーウィンの警告(仮題)」とタッカー&ケインのスピンオフ作品「THE KILL SWITCH」しか公表が残されていないため、来年で本シリーズも終わってしまうのでしょうか!?

 

いと物悲しと思ふ。

 

本作は、「チンギス・ハン」ダークマターがテーマとなっています。

あらすじは以下、Amazonより

(上巻)

ダークエネルギーの調査をしていたアメリカの軍事衛星が、彗星の尾に接近した後、地球に墜落する。通信が途絶える直前に衛星から送られてきた画像がとらえていたのは、廃墟と化した四日後のアメリカ東海岸だった。一方、ローマのヴィゴー・ヴェローナのもとに届いた古い頭蓋骨にも、四日後に地球が滅びるとの予言が記されていた。シグマフォースのペインター・クロウ司令官は、モンク・コッカリスたちを派遣し、ヴィゴーとその姪のレイチェルとともに、頭蓋骨の送り主がいるアラル海に向かわせる。その頃、死んだと思われていた母親の行方を探してマカオを訪れていたセイチャンが、何者かに拉致される。グレイ・ピアースとジョー・コワルスキは、セイチャン奪還のため北朝鮮平壌に乗り込んだ。

 

(下巻)

アラル海で手がかりを得たモンクたちと、セイチャンの救出に成功したグレイたちは、モンゴルの首都ウランバートルで合流する。彗星が地球にもたらす災厄を回避する鍵となるのは、墜落した衛星内のデータと、古代に天から落ちてきた星で作った十字架―モンゴル帝国初代皇帝チンギス・ハンも身に着けていたと言われるその十字架は、不思議なエネルギーを帯びていたらしい。十字架を手に入れるためには、莫大な財宝が埋まっていると噂されるチンギスの陵墓を発見しなければならない。だが、モンゴル帝国再興を目論む人物が、シグマのチームの前に立ちはだかる。グレイたちは墜落した衛星を回収し、十字架を発見できるのか?その間も彗星は地球に近づきつつあり、破滅へのカウントダウンが続いていた。

「チンギス・ハン」と「ダークマター」、一見すると関連性が全くないように思えるこの2つをストーリーでは巧みにつなぎ合わせており、ほほーと感心します(本シリーズでは毎回感心する)。

 

ストーリー以外の部分でも、セイチャンの母親やレイチェルとの関係も区切りがつく本作はシリーズのターニングポイントとなり、このまま次回作で最後ってパターンもあり得そうな内容でした。

 

また、本作はヴィゴーとレイチェルの「家族愛」も顕著に記されています。

ヴィゴーのいかにも聖職者らしいセリフとして以下をレイチェルに語っていました。

「ありがとう。でも、君(レイチェル)の人生も大切にしないといけないよ。」

「これ(自分の肉体)はかりそめの存在にすぎない。さらなる素晴らしい存在へと通じている小さな贈り物にすぎない。けれども、その贈り物を無駄にしてはいけない。後で使おうと考えて棚にしまったりしてはいけないのだよ。二本の手でしっかりと握り締め、今を楽しまなければ、毎日を有意義に生きなければいけないのだ」

これと関連して、ジェイダがシグマの新隊員ダンカンに向け、似たようなことを語っています。簡単にまとめると…

複数の運命がもつれ合っている中で、死というのはこの時間軸における命のポテンシャルが崩壊したにすぎず、他の扉が開くことで意識が新しい方向へと流れていく可能性があるということ」

つまり、人間の意識は量子効果で様々な多元宇宙の間でもつれ合っているため、今の時間軸で例えば癌にかかり死ぬ(ポテンシャルの崩壊)ことがあっても、意識だけはもつれ合っている他の宇宙(癌にかからなかった時間軸)へと移動することが出来る、ということです(!?)。

 

このことについては本作の最後に、エピローグ裏として書かれていますが、ある種、輪廻転生に通ずる発想だと思われます。わたしが生きている間に覚知することはできないと思いますが、もし本当にそうであるならば、とても前向きに生きていける考えだと思いました。

 

文中のカール・セーガンの名言「私たちは星屑でできている。わたしたちは宇宙が自らを知るための一つの方法なのである」も似たようなことを示唆していますね。

 

カール・セーガンの著書は読んだことがないため、来年に集中して読んでみたいと思います。

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