『人工知能は人間を超えるか』を読みました

 

人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書)
 

 2016年3冊目。

 

近頃なにかと話題の「人工知能」。このことについて書かれている簡単な本はないかなと探していた矢先に、Amazonkindleストアで安売りされていたものを購入ました。去年の話しですが…

 

人工知能のシンギュラリティ(技術的特異点)という話しを聞くと、無知なわたしは映画「ターミネーター」を想像してしまい、良からぬことである思っていました。実際に、

イーロン・マスクスティーヴン・ホーキングといった著名人なども警鐘を鳴らしています。また、リアルな問題として、特殊的な技能を持たないサラリーマンであるわたしがニュースなどで「人工知能に奪われる職業!」などを見かけるとビクビクしてしまいます。

 

しかし、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」ということで、まずは人工知能とはなんぞやということを知りたく、本書を読みました。

 

現時点においては、著者曰く人工知能が発展すると、人間と同じような概念を持ち、人間と同じような思考をし、人間と同じような自我や欲望を持つと考えられがちだが、実際はそうではない。」とのこと。

 

というのも人間の思考と人工知能の思考とでは、方法が全く異なっているそうです(入力や出力方法など様々な面で)。

 

「映画『ターミネーター』のような世界観は、馴染みのあるものではあっても、そうなる科学的な根拠は乏しいと言わざるを得ない。人工知能が人間を征服する心配をする必要はない。それが私の現時点での結論である。」そうです。

 

しかし、技術が大幅に進歩した場合はそういったことも大いに有りうるといった可能性を示唆しています。数年間は心配ないでしょうが50年後はどうなっているかわかりませんね。

 

前回紹介した茂木健一郎さんの著書でも人工知能について触れられていましたが、人間が人工知能に勝っている面はコミュニケーションだと述べられていました。 

 

人工知能に食い扶持を駆逐されないためにも、コミュニケーション能力をいかに高めていくかということが直近の大きな課題ですね。

 

文系のわたしでも非常に読みやすく、初学者でもわかりやすい1冊でした。